あなたはお金を何に使いますか?
2016/09/11
世の中には高い商品安い商品色々ある。安くて質が良いものはよく売れるが、それは業者側に負担がかかっていることを示す。この記事ではお金の使い方について考察する。
デフレが続いている現代では安いことが良いとされる。消費者側は最低限の金額で買い物をしたいという人が多いだろう。しかしちょっと待ってほしい。その商品はどうして安いのか。安い労働力を酷使したり薬品が使われていたり、その理由はさまざまである。
ア パレル関係では、イギリスのファストファッションブランドのPRIMARKが話題である。PRIMARKは他のファストファッションブランドの50パーセ ント前後の価格で衣服を販売している。ネットで検索すると「かわいいのに激安」という内容の記事は多いものの、その安さの理由について触れている記事はあ まり出てこない。PRIMARKは過去にバングラデシュの工場が崩れる事故を起こしており、それによって犠牲になった従業員もいる。従業員はめちゃくちゃブラックな環境で働かされ、賃金も少ない。工場の安全もあったものではない。市場に並ぶPRIMARKの商品は、安い労働力を酷使しているからあの値段を実現出来ているのである。
も し消費者が安さだけを見て商品を選ぶ場合、アーティストや労働者はそれだけ利益が少なくなるので生活も苦しくなる。安ければいいという考えは労働環境のブラック化を助長し、過労死問題を解決から遠ざけてしまうのである。安さ重視の人が増えた場合、高品質で値段もちょっとするというような商品は売れなくな り、また安い商品については数を売らないと利益が出ないため、作る側により大きな負荷がかかる。
お金というものは本来、信用を表すものである。もしあなたがある商品について素晴らしいと思うのなら、値切らずに購入すべきである。値切るという行為はその商品が値段ほどではないと貶すことに他ならない。払う金額というのは、あなたが相手や商品をどれだけ評価しているかということを表す。消費者が安さを求め過ぎた場合、作る側に死者が出るということが起きても不思議ではない。お金を払うということはそれだけ相手を信用しているということであ る。あなたの身の回りに自営業を始めた人がいるのなら、百貨店で売っている安い商品よりもその人の店の商品を買ってあげてみてはどうだろうか。そのような お金の使い方をすれば自分も相手も得をするのである。