いじめの原因はムラ社会 解決には視野を広げさせるのが一番
2016/09/11
いじめで自殺する人は後を絶たない。いじめの原因にあるのはムラ社会における同調圧力であり、個人が集団から叩かれるという事態を引き起こしている。
権力者に逆らえば自分もひどい目に遭わされるという潮流はいじめ構造を作り出し、自殺者が出る原因となっている。
ムラ社会においては周りと違う思考を持つ人間は排除され、また権力者に反抗することは許されない。そのため権力者が特定の個人をいじめ始めると周囲も同調を要求される。
いじめを止めようとするものは容赦なく反撃を喰らい、自分もいじめられることになる。いじめられたくなければ周囲に従うしかなく、止めに入るという選択肢はないのである。
学校におけるいじめ問題の解決においては被害者の視野を広げさせることが重要である。
いじめ集団のなかにいたところで問題は解決しないものの、かといって普通に考えるレベルでは転校させるという選択肢しか存在しない。転校しても集団内でい じめられるという構図は変わらない。そのため地域の子供向け組織に入らせて視野を広げさせるのが一番である。自分の得意分野であればいじめにあう可能性は 小さく、また被害者が自信を取り戻すきっかけにもなる。いじめ被害者が自信を取り戻せれば問題は大きく解決するため効果的である。そこで友人の輪が広がっ たのならしめたものである。
最近ではいじめ被害者を想定した学校制度の設立にむけて国内で動きがある。もしその「別ルート」に国からお墨付きがあれば問題はいい方向に進む。普通の学校に通う人がマジョリティである以上差別は生まれてしまうものの、国という最大の権力が良いということによって被害はだいぶ軽減できる。ムラ社会における権力者の発言は絶対であるので、これも結構効果がある。
そもそもの話、いじめをする側の人間というのはお山の大将であり、大成するような人物ではない。成 功する人というのはいじめをする暇などなく、自分のことで手一杯である。この事実に気づかせることができれば解決は簡単で、自信のなさというのも治すこと ができる。被害者が自分の得意分野に目を向けそれに夢中になることによって、いじめそのものが気にならなくなる。このような方法で解決するには保護者の協 力が不可欠であり、子供の好きなもの・得意なことに関しては熟知しておかなければならない。