人間関係とコミュニケーションの教科書

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ブログ化するInstagram

      2016/09/11


SNSというものは普及するにつれ、性質が変化します。
それにはInstagramも含まれます。
最近はタイムラインに油ギットギトな食べ物が並ぶこともめずらしくなく、以前のような上流階級感はなくなりました。
さらには麺スタグラムなるタグまである模様。
おしゃれ人だらけのタイムラインは見る影もありません。

従来のInstagramはおしゃれさん必見のアプリでした。
綺麗な人が着飾った姿を撮って投稿し、おしゃれを意識する層がそれを真似する。
若者の情報収集もファッション誌からInstagramに移り、「Instagram=おしゃれ」とまでされていました。
数年前まではド定番なメディアだったんです。

そのおしゃれ女子必須のツールの現状がこちら。

 

大豚全増しまししたけどにんにくなかった でもスープ美味しかったからいいや笑

Kai Murasaさん(@murasakai)が投稿した写真 –

 

これがおしゃれ女子必須ツールの現在です。
二郎のどこがおしゃれなのか。気品の欠片もないですね。
皮肉なことに、Facebookの数十倍ものいいね!が来ています。

以前まではおしゃれの定番だったものが、今ではこうなっている。
もはやブログと大差ありません。
しかしこれも想定の範囲内。
InstagramがSNSである以上これも当たり前のことで、いずれこうなることは予想されてました。
ごくごく自然なことなのです。

一般にメディアというものは、利用人口が増えるとその性質も変化します。
SNSは新聞やテレビなどの既存のメディアと違い、利用者参加型のメディアです。
いわば民主主義のメディアといったところでしょうか。
ウェブサイトを作るのは運営者のみならず、ユーザー自身も関与します。
そのため利用層の性格が現れやすく、利用者が変わるとコンテンツも大きく変化するのです。

TwitterやFacebookを見ればわかりやすいでしょう。
これらは5年前ぐらいまではパソコンに強い人たちが使うものでしたが、最近では広報手段の定石として幅広く使われています。
ひと昔前はマイナーな趣味を持つ人が集まるためのもので、そこでは独特なコミュニティが形成されることも普通でした。
しかし今は大衆化され、オウンドメディアとして利用する人が少なくありません。
ビジネスの世界でも必須のツールとなっていて、就活においては企業のページを確認するのが当たり前です。
連絡手段としても使えるので、ビジネスの世界では当たり前のように使われます。

Youtubeも同じことがいえて、大衆化で大きく変わってます。
以前はマニアックな趣味を持つ人たちが動画を投稿し、視聴者もそれを楽しむというものでした。
それが今ではユーチューバーを生み出すにまでなっています。
インターネットの持つ力が大きくなり、社会における立ち位置も変化したのです。

単なる趣味に過ぎなかったものが、大衆化されて社会現象にまで発展する。
この流れはTwitterやFacebookと同じです。
スマホユーザーが増えた今、その影響力は無視できません。
民主的なメディアは例外なくこの流れをたどります。

今後Instagramはますます利用人口が増え、他のSNS同様に大衆化されていくでしょう。
私が見た限りでも企業のアカウントがある程度確認できました。
これから先、Instagramは広報の一手段になるはず。
数年後にはかなりの人が使っているでしょうから、今のうちにフォロワーを増やしておくべきです。

 

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