人間関係とコミュニケーションの教科書

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8割の人が自己投資ではなく消費をしている

      2016/09/11


一般に、読書や勉強はいいものとされます。
空いた時間に本を読むひとは周囲からの評価が高いです。

しかしよくよく考えれば、読んだ本の内容なんて忘れてしまうのが普通ではないでしょうか。
それにもかかわらず、多くの人が「自己投資」という言い訳をつけて本を買います。

そうです。

勉強している自分に酔っているのです。

読書というものは本来、情報収集のためにするもの。
それ自体は目的ではありません。

 

消費を投資と勘違いする人々

読書などで自分磨きをすることは自己投資とよばれます。
「投資」である以上、そこにはリターンがあることが前提になります。

しかし、自己投資それ自体が目的化してしまうとリターンは皆無。
目的のない勉強が時間のムダなように、なんとなくな自己投資は意味がありません。

世の中の大半のひとは、何の目的もなしに勉強をします。
そうすると色んな方向に手をだしてしまい、どっちつかずな仕上がりになるのがオチ。

勉強や自己投資は目的あってのものであり、それらが前に出てはなりません。

悲しいことに、多くの人がこれに気づかず本を買いまくります。
勉強している自分すげーと自己陶酔するために。

みんな消費を投資と勘違いしているのです。

 

目的ありきで動け

自己投資そのものが目的化してしまうと業者の思うツボ。
商材やセミナーでどんどんお金をすいとられます。

お金を効率よく使うために大事なのは、目的をもって動くことです。
どんなに大きな額のお金を投じたところで、方向性をまちがうと意味がありません。

読書や勉強はあくまでもいち手段ですから、当然他にも方法はあります。

お金で解決する、人をつかう、etc…

できないことがあるからといってすぐに勉強にはしるのは間違いでしょう。
お金、時間、体力その他もろもろを考慮し、最適なやり方をする必要があるのです。

 

意識高い系が狙い目

逆に、商売する側にとっては勘違いしている層がターゲットになります。

意識高い系は勉強好きなので狙い目なんです!

該当するのはおもに若い女性。
彼女たちは自分磨きしたがるので、狙わない手はありません。

意識高い系の人間からすれば、どんな消費も投資に見えるのです。
ちょっと引いてみれば、それが趣味にすぎないことぐらいわかります。
なのに彼らは気づきません。

自己啓発本というものは、まさにこれらの人間を対象としたもの。
一見すれば有益な情報にみえますが、実は読み手が快感を得られるように書いているだけなのです。

あなたの身の回りをみれば、こんなのは山ほどあるでしょう。
英語、資格、トレーニングジムなど、数えるとキリがありません。

 

「自己投資したがる」人たちは、勉強が唯一最高の目的であることを疑いもしません。

彼らには大事なものが欠けています。

何か得すると思って勉強するも何にもならず、お金と時間がなくなるばかり。

それでも勉強しつづけるのです。

 

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