人間関係とコミュニケーションの教科書

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完全に公平な報道など存在しない

      2016/09/11


公平性のない放送を繰り返したら電波停止という発言から世間がさわいでいるようですね。
安保法案にしろこれにしろそんなにさわぐことじゃないのに…

報道の公平性についてあれこれさわぐのはナンセンスな話。
マスコミは政界と深く結びついているわけですし、そもそも情報というものは発信される段階で何かしらのバイアスがかかる。
公平性を期待するというのもお門違いでしょう。
マスメディアに「情報」を期待するのは間違っています。

テレビの役割は客観的な情報ではありません。影響力や権威といったところにあります。
出演歴が語られるのもそのような背景がありますし、テレビ出演者のフォロワー数は半端ない。
国民を動かすための存在がテレビなのです。

 

マスメディアは国民を誘導するためのもの

マスメディアは大勢の国民を誘導するために存在します。
テレビがエンタメをやることで経済がまわり、消費活動が活発になる。
政治に関する報道をすることで国民、ひいては国全体が動く。
テレビというのはリテラシーのない大衆を動かすためにあるのです。

リテラシーの高さと貧富の度合いにはある程度の相関がありますから、所得の分布を考えると低リテラシー層が多く存在することになります。
彼らは権威ある人のいったことにまんま従いますし、消費を好む人種でもある。
そのためテレビがエンタメをやるのもごく自然なこと。
政治についても同様で、国民をうまく誘導してやることで高い効果が期待できます。

大衆を動かせるというのはそれだけ大きいことができるのですから、テレビのもつ役割は偉大です。
また番組の内容から大衆の嗜好も知ることができるので、自分でビジネスをするひとにとっても好都合。
受験勉強の過程ではマスコミを批判する文章が出てくるでしょうが、あれを鵜呑みにしてはいけません。
ものごとには長短があるというのにとどめましょう。

世の中お金がすべてというわけではなく、影響力というものなくしては考えられません。
影響力があればひとが動くんですから、お金や権力に匹敵するほどのアイテムです。
マスメディアは影響力においては神。
特にリテラシーのない層を動かすにあたっては欠かせないのです。

 

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