人間関係とコミュニケーションの教科書

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「知らないとソンする!価格と儲けのカラクリ」を読んで

      2016/09/17


カネカネうるさいと評判(?)のわたし。
今日も今日とてアヤシイ本を読むわけです。

読んでみるとおもしろい。
身近なあれやこれが書いてあって、世の中の仕組みがまるわかり。
また価格に関する背景知識があれば、買い物を2倍楽しめるようになるでしょう。
作り手や売り手の考え方を覚えられるので、それを副業に生かすこともできます。

お金の流れ、プライシングといったものは学校では教わりません。
ひたすら本を読んだりして覚えるほかないのですが、その有無が生活の色を変えるのも事実です。
お金の知識を付けることで損するのを防げますし、モノやサービスに凝らされた工夫についても学べます。
この本はさまざまな分野についてポイントが書いてありますので、興味のない分野についてもわかりやすいです。

 

100円ショップのカラクリ!?

たとえば100円ショップ。
あそこに置いてあるのって、実は原価が120円とかのもあるんです。

で、利益を出すにはどうするか。
原価が数十円とか数円のものを混ぜます。
こうすることで全体では原価率を6、7割にとどめることができるのです。

ひとことに100円といっても、原価はピンキリ。
このようなマージンミックスによって利益が出るようになっています。
消費者の目線で考えればこれもごく自然なことで、安くて質の悪い商品ばかり並べても避けられることでしょう。
そこで値段の割に質がいい商品を混ぜておくことにより、店そのもののイメージ向上・顧客の購買意欲の刺激を行っているのです。

これは○クドナルドなどと同じやり方。
ハンバーガーだけだとあまり利益が出ないので、飲み物などをセットにして売っているでしょう。あれと同じことです。
「この店、値段が安いなー」と思ったら、商品の一覧を見てみてください。
結構な確率でこの方法を使っています。

 

10円自販機の仕組み

また激安で買える自動販売機、あれどうなってるかご存知でしょうか?
実はあの自動販売機、賞味期限がちかいものを売ってるだけなんです。
自販機業者が卸売業者からそのような商品を格安で仕入れて売るというシステム。
10円とかで売られるのもあります。

わたしが部活の遠征で京都に行ったとき、格安の自販機をよく見ました。
格安で売られているのを見て「なんでこれこんなに安いの?」とか思ったり。
仕組みは上記のとおりで、本を読んでみてなるほどなぁと。
そういうカラクリがあるというのはおもしろいですね。

最初は100円のものを、賞味期限が近づくにつれ80円、70円とどんどん値段を下げていく。
値段だけを見れば赤字出るだろと思ってしまいますが、実際には賞味期限による値段の低下があります。
初めて見るひとにとっては衝撃的でしょう。こうやって格安で商品が売られているわけです。

 

アイデア本にもコンテンツにもなる。ノウハウもついてくる。

他にもスーパーの冷凍食品の半額セールとか、ホテルの収益構造とか、なるほどなネタが盛りだくさん。
アイデア本としてもコンテンツとしても優秀です。

また当然のことながら、ノウハウ本としても使えます。
ノウハウ本も所詮はケーススタディみたいなもので、例をたくさん覚えるというものです。
その点ではこの本もノウハウ本と本質的には同じで、読むだけで引き出しが増えていきます。
読み終わった頃には読む前とくらべて見えるものが変わっているはずです。

読んでみることで、あなたの身の回りにある店の仕組みがわかることでしょう。
それによって生活そのものがおもしろく、また興味深いものに見えることまちがいなし。
会話のネタにもできますので、時間のある方はぜひ読んでみてください。おもしろいですよ。

 

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