質のいい記事とは何なのか
ブログ運営についての量・質論争はしばしば発生します。
その中では「質のいい記事とは何なのか」ということにも触れられる機会がありますが、大抵は精神論で終わってしまうもの。
ブログにおける「量」は記事数やブログ数だとすぐにわかりますが、「質」については明確な定義が存在しません。
そのためブログ運営や記事における「質」の解釈は重要で、それによって読者満足度も大きく変わってきます。
読者が求めている情報は何か
質についてはさまざまな解釈があり、正解が存在するわけではありません。
しかし「質のいい記事を読んだ時の行動」から、ある程度は推測することが可能です。
あなたが記事を読んで「いい記事だった」と思った時、記事中にはあなたが求めていた情報が書かれていたでしょう。
そうしてTwitterでシェアし、場合によってはブログで取り上げたりします。
ここから推測すると、質のいい記事の解釈のひとつとして
読者の求める情報が書かれている
というのが考えられます。
どういう記事を読んだ時に「いい記事だ!」と思えるか
たとえば政治に関する記事を検索して読む人は、政治についての解説が欲しいわけですよね。あるいは尖ったオピニオン記事とか。
そのような人には、政治の細かい所を解説した記事はウケます。そうして本人視点では「いい記事だ」と感じ、よくまとまった良質な記事として記憶に残ります。
逆に、政治に興味関心のない人が政治の細かい解説記事を読んでも「難しい用語だらけでわけわからん」で終わってしまうでしょう。
その場合、単に「難しい専門用語が並んだ記事」で終わってしまい、良質な記事だと認識されることもありません。
このように、質のいい記事は人によって異なります。万人にとって質のいい記事は存在せず、いい記事の定義も人それぞれ違うのです。
万人受けはいらない
上記の例では政治関連の記事をテーマに取り上げましたが、分野が変わっても考えるべきことは同じです。
格安SIMに興味のない人に格安SIMの情報を流しても意味がありませんし、共感系の記事を求めている人に対して現実を突きつけてもゴミ記事扱いで終わってしまいます。
結局、質のいい記事を書こうと思うのであれば「万人にとって良質な記事など存在しない」ということを受け止め、読者の気持ちを理解して書くことが求められるのです。
もしコメント欄やSNSでのコメントにクソ記事とか書かれても、それはその人にとってゴミに見えただけ。ブスもB専にはモテるように、その記事を素晴らしいと思ってくれる人も一定数存在します。
ペルソナ設定の重要性
- 読者の求めている情報は何か?
- 読者はどんな気持ちでブログや記事を読んでいるのか?
- 読者はどのような悩みを抱えているのか?
これらを的確に理解し、しかるべき情報を提供した場合に「質のいい記事」と認定されます。
そのため、上記した質問のようなペルソナ設定は非常に重要です。
どういう人を対象に書くのかをハッキリとさせられれば提供すべき情報やコンテンツが明確になり、記事も書きやすくなります。ブログの軸もブレなくなり、読者が欲する情報を次々と提供することが可能。
どんな人を対象にするかを考えないと提供すべき情報もわからず、結果として読者を満足させられないということになってしまいます。
読まれる記事には理由がある
読まれるブログ、読まれる本がなぜ読まれるかといえば、ペルソナがしっかりと設定されているから。
ターゲットを明確にするからこそ書くべき情報・書かなくていい情報がわかり、尖った記事を書けるのです。
読まれるブログは読まれるべくして読まれ、読まれるのにはちゃんと理由があります。
ターゲット設定を抜かりなくやっているからこそモレのない記事が書け、読者を満足させられる記事を書けるのです。
もしあなたが最近「この記事いいな!」と思った記事がある場合、もう一度その記事を読んでみてください。きっと記事中にはあなたが探していた情報、あなたが欲していた文章があることでしょう。
質のいい記事とはそういうことであり、気付いてしまえば意外と単純です。
まとめ
- 万人にとって質のいい記事は存在しない
- 読者の求めるものを提供している記事が良質な記事
これらを前提にターゲット設定をして記事を書くのが、良質な記事を生み出すコツです。
読者の気持ちを思いつく限り書き出し、適宜ほかの記事にリンクしたり太字にするなどすれば、読者を満足させられます。1時間~2時間程度時間を取り、メモ帳アプリや紙のノートにアイデアを整理してみるといいでしょう。
読者の特徴を考えるのは面倒ですが、しっかり考えればそれ以上のリターンがあるため、文筆において避けては通れないポイントです。