人間関係とコミュニケーションの教科書

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若いうちの苦労は買ってでもしろは、本当? 苦労を買うことの本質

   


世の中には格言が数多く存在しますが、そのなかには「若い頃の苦労は買ってでもしろ」というものもあります。

一見して正しそうなこの言葉、本当の意味を考えてみるとまた面白かったりします。

日本ではまじめさや勤勉さがよしとされますが、はたしてそれは本当に正しいのでしょうか?

まじめなことを肯定するこの言葉、ちゃんと意味を理解しないと痛い目にあいます。

「苦労は買ってでもしろ」の本当のところとは!?

苦労は買ってでもしろと言われながら育った人材は、無料または低賃金でも身を粉にして働いてくれるようになる。

そして苦労を買うべき論が普及すると、それだけ優秀な人材が増える。

俯瞰的に考えると、このようにまじめに働いてくれる人材が増えることがわかります。

ところで、まじめに働いてくれる人が増えることで得をするのは誰でしょうか?

答えはちょっと考えれば、すぐにわかることでしょう。

得をするのは経営者など、人を使う立場にいる人間です。

つまるところ、この言葉は洗脳をするためのツールとして使われているに過ぎません。

勤労は美徳?

もしあなたがこの言葉を真に受け、見返りもなしにまじめに働くことをよしとしてしまうと、搾取構造のなかで延々と働くことになります。

苦労や労働を美徳とする言葉というのは、奴隷たちに働いてもらうためのもの。

そのため、真に受けるほど損をするようにできています。

成長ややりがいを前面に押し出すブラック企業も、内心は使い勝手のいい若者目当て。社長のためにすべてを捧げる人材が欲しいのです。

 

もしあなたが「苦労は買ってでもしろ」という言葉を、「まじめに働く=正義」という風に捉えているのであれば、少々注意すべきでしょう。

仕事に使っているその時間の価値は、給料分以上の価値があるかもしれません。

苦労をムダにしないために

若い頃はたとえ会社に入ったとしても、こき使われるわけです。

実力主義が話題になる現在でも、いまだに年功序列の空気は色濃く存在します。

それに、実力主義で評価するといっても、実際には年収が増えないというパターンがほとんど

日本においてはまだまだ年功序列は消えておらず、実力を安売りしてしまう仕組みというのも出来上がっています。

年功序列のもとでは若者は奴隷。

どんなに実力があろうと、若いというだけで価値が落ちてしまいます。

そうして若者が安い値段で働き、ボロボロになるまで使われるというのは定番になっています。

自分を安売りするな

実力主義は言葉だけで、実際には年功序列が抜けない社会。

そうである以上は雇われて働くのが効率悪い面も存在するため、自分でビジネスを立ち上げて動いていくのが長期的にはお得です。いわゆる起業というやつ。

自分でビジネスを立ち上げるというのは、短期的に見れば不安定です。

目先の収入は安定せず、作業量はものすごいことに。それこそ会社に入って働くよりも多いぐらいです。

しかしながら、自分で稼いでいくにつれ経験が蓄積されていくことで、収入もだんだんと安定してきます。

長期的にはサラリーマンの何倍もの年収を稼げます。

このようなことから、どうせ働くなら自分のために働く方がお得です。

今苦労することで、長期的には莫大な収入と時間が手に入る。

某広告代理店の1日20時間労働を考えれば、ブラック企業に入るのも起業するのも作業量が多いのは変わりません。

そこで、自分の収入源のために働く。

起業して入ってくる収入というのは、給料とは異なり、仕組み化すればほとんど働かずとも入ってきます。

「苦労は買ってでもしろ」というのは、収入が入ってくる仕組み作りのために、今苦労すべきと考えたほうがいいのです。

苦労の方向を間違えなければ、結果やモチベーションもついてくる

自分のために苦労する場合、やったことはすべて自分に跳ね返ってくるわけです。

もちろん責任もすべて自分にありますが、その分稼げるお金も段違いです。

会社に中抜きされず、すべて跳ね返ってくるとなれば、モチベーションは上がりますし、最終的に得られるものも違ってきます。

「苦労は買ってでもしろ」というのは、自分のために働く段階で真に受けるべき言葉なのです。

自分のために働く場合、苦労することで経験がたまりますし、経験がたまればビジネスをして失敗する確率も低くできます。

さらには当たりを引く確率まで高められますし、当たりの数そのものを増やす考え方でもあります。

 

そのため、自分のために今苦労を買うというのは、本当の意味で得をする考え方なのです。

他人のために苦労を買うのとでは、天と地ほどの違いです。

結局、苦労は買うべきなのか?

若いうちに起業して稼いでしまい、時間とお金を手に入れる。

そうすることで、人生の早い段階から時間を有意義に使えるようになる。

人生を前倒しして、若いうちにたくさん稼いだ人のほうが、圧倒的にお得かつ楽しい人生を送れます。

また、やりたいことがあるなら早いうちにやっておかないと、やりきれないまま人生を終えてしまう可能性もあります。

自分のやりたいことがしたいと考えながら、年をとったら「もっと自由にやっておけばよかった」と後悔する人は少なくありません。

人生においては前倒しが重要で、稼ぐべきお金を前倒しして稼ぐことが大切。

必要なお金を稼いでしまうことで、時間的・経済的な自由が手に入ります。

人脈やスキルについても同様で、早いうちに作ったり身につけたりするほどお得な人生になるでしょう。

20代で年収4桁になるのと40代50代で年収4桁になるのとでは意味が違います。

20代で稼げるようになったor稼いだほうが、時間的にも経済的にも自由な人生を送ることが可能です。

そのためにも、若いうちに苦労は買ってでもしろというわけです。

体力に余裕があるうちに

20代という体力のあるうちに起業して億単位のお金を稼いだり、お金が入ってくるような仕組みづくりをしたらどうでしょうか?

その後に楽ができますし、特に一生遊んで暮らせるだけのお金を稼いでしまえば心配もなくなります。

仮にインフレになってお金が紙くずになったとしても、稼ぐスキルは身についているわけです。

その時点でまわりの9割以上の人と大差がついていますから、無形資産という点でやはりアドバンテージは大きいです。

世の中の大半の人はビジネスのやり方や概念すら知りませんから、圧倒的に優位に立つことができます。

苦労して体得したスキルは、それだけ貴重な財産になるため、稼ぐスキルが身に付くという点でも苦労すべきなのです。

まとめ

「若い頃の苦労は買ってでもしろ」という言葉を言われたとき、大半の人は真面目君のことだと解釈してしまいます。

しかしその言葉も自分自身に向けられたものだとしたら、意味合いもだいぶ変わってくるでしょう。

お金や情報のリテラシーと合わさることにより、早期リタイアを実現できます。

ことわざや格言の大半には裏の意味があり、解釈を考えた人が得をします。

 

裏の意味を考えることで見えるものもありますし、本質を考えることで自分のためになることも多いです。

苦労を買うことをよしとしてまじめ一直線に考えていると、本質を見失ってしまいがち。

そのまじめさを正しい方向に使うためにも、「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という言葉の本質を考えるべきなのです。

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