優良な記事を無料で書くべきという間違った風潮
ここ最近、記事の有料公開について論争が起こっています。
記事を有料にするか無料にするかはおのおののスタンスでいいでしょう。
くだらない「べき論争」に巻き込まれる必要はありません。
しかしひとつ気になる流れがあります。
それは
ブロガーは優良な記事を無料で書くべき
という風潮。
本来、お金の意味からすればこのような考え方は間違いです。
ところが多くの人が有料記事に対する否定意見をうのみにし、結果として無料で書く「べき」だという間違った方向にむかっているのが現状。
お金に関する知識があれば、間違いだということにすぐに気付けます。
そもそもお金って何?
お金というのは信用をかたちにしたもの。
つまり
責任、信頼
といったものを表します。
お金をはらうというのは、相手に対して責任を負わせること。
有料で何かをやるということには、責任がつきまとうのです。
逆に、無料のものについては責任が発生しないと考えるのがスジです。作ったものがどうであれ、原則として作者に責任はありません。
無料のものを使ってトラブルが起こったとしても、それは自己責任。お金を出していないあなたがどうこう言えるものではありません。
たとえば、フリーソフトを使っていてバグをみつけたとします。
もしあなたが作者に対してお金を出していない場合、作者は修正する義務があるでしょうか?
答えはNO。作者は修正しなくてもよいのです。
Photo via VisualHunt.com
タダで質のいいものを強要するのはまちがい
上記のことをふまえて考えてみます。
優良な記事を無料で書けというのは正しいでしょうか。間違いですね。
タダ働きを強いるのと何らかわりません。
作者にとって何もメリットがないのに、読む側は貴重なデータを要求するというのが今の風潮。
テイクアンドテイクっていうのがまずおかしいのです。
自分はなにも出さないくせして、相手には多くを要求する。こんなのは傲慢というほかありません。
虫がよすぎます。
無料のものというのは無責任なのです。お金がかかわっていない以上、責任がなくて当たり前。
本人がやりたいからやるのであって、そこには義務というものがありません。
ブログというものはもはや、日記というレベルを超えています。今ではメディアと考えるべきでしょう。
ブロガー各自が自分の持っている「情報」を発信する。
ニッチな情報やデータが増えるにつけ、一個人の日記としての役割からかわりつつあります。
仕事についての考え方と同じ
仕事についてのあり方も、これと本質的に似ています。
この記事が言いたいのも上に書いたのと同じこと。
お金をもらってやる以上は責任が発生するということです。
給料をもらうのだから、その分責任をもってやるのは当たり前。
誠実さをもって仕事をしないというのは失礼にあたります。
この他に、はあちゅう氏の有料記事についての発言も同じです。
ブームということで有料記事を書く人が出てきたが、実際には責任感のない人が大半。間違えてポチるのを狙う人まであらわれる始末。
お金をもらうことに対して勘違いしている人が多すぎるのです。
有料記事ブームということで、有料無料論争はもうしばらくの間続くでしょう。
しかしお金の意味を考えた場合、答えはすでに出ています。
ブロガーのみなさんもお金をもらうことの意義について考えてみてはいかがでしょうか。目の前にnoteという例があるので絶好のチャンス。
この機会に、お金というものについて自分なりの考えを確立させたほうがいいです。
もしこれ関連で記事を書いたという方がいらっしゃいましたら、Twitterでご一報ください(@murasa_kai)。
リツイートで拡散いたします。
サムネイル画像について:Photo credit: art makes me smile via Visual Hunt / CC BY