「学歴は意味がなくなる」という庶民の願望
2016/09/11
グローバル化だのプログラマの需要増だので「学歴は意味をなさなくなる」とか言われているようです。
しかしこの言葉、少々うたがってかかった方がよろしいかと。
なぜならこの言葉、
庶民の願望が含まれている
からです。
大半の人は学歴にコンプレックスをもっています。
下克上の意味をもつこの言葉がウケるのも当然のことでしょう。
要はお金や権力と同じはなしで、持たざるものが都合のいいように解釈しているだけです。
Contents
それを言ったのは誰?
この言葉を言っているのはだれでしょうか。
バリバリ儲けている権力者たちですよね。
その人たちが聞き手に聞こえのいいようにしゃべるのはごく当たり前のことでしょう。
彼らが発言に注意をはらうのは当然のこと。
いい人というイメージを作ればその分もうかるのですから、きついことを言うはずがありません。
やさしい発言をすれば、それだけファンが増える。
そうである以上、彼らにきつい言葉という選択肢はないのです。
偏差値の高い大学にはいるには論理的思考力が必要
また、この言葉は論理的思考力にはふれていません。
あくまでも大学のブランドが意味をなさなくなると言っているのであって、思考力までは否定していません。
たしかに学歴関係ないっては言うけど、実際はそれ相応の論理的思考力が求められる。偏差値高い大学には思考力ないと入れないから、学歴は力を失うというのは庶民の願望的なものもある。
— 村紗カイ@相互 (@murasa_kai) 2016, 1月 29
学歴が関係なくなるというのはブランドが意味をなさないことを言っているのであって、論理的思考力についてはまったくふれていない。そこに注意しないと痛い目にあうでしょう。
— 村紗カイ@相互 (@murasa_kai) 2016, 1月 29
いい大学に入るにはそれ相応の思考力が求められます。
高偏差値ほど入試もむずかしく、解答には息の長い思考が必要です。
就活における学歴フィルターの目的のひとつは論理的思考力。
上位の大学ほど入試でそれを求められるので、企業が学歴でフィルターをかけるのは自然なことなのです。
学歴が関係ないのは昔から
学歴の意味がなく”なる”というのはあくまで雇われる方面でのはなし。
起業においては学歴など最初から関係ありません。
自分でビジネスをやっていく場合、論理的思考力はもちろんのこと、体力や勇気も必要です。
そこではいくら学歴を持っていたからといって成功が保証されるわけではありません。
学歴が関係なく実力一本っていうのは昔からあったでしょ。起業に学歴が関係ないってやつ。
— 村紗カイ@相互 (@murasa_kai) 2016, 1月 29
学歴が関係なく”なる”のではありません。
すでに関係ないのです。
一般にいう学歴とはブランドのことをさします。
起業に学歴は関係ないというのもブランド的な意味でのこと。
論理的思考力という観点からすれば、高学歴ほど成功する確立は高いです。
「学歴は関係ない」というのはブランドのことをいっているのであって、思考力そのものまでは否定していません。しかし、世の中の多くのひとが勘違いしているのが現状。はたして彼らはそれに気付けるのでしょうか。
いつの時代も論理的思考力があるひとは活躍し、ないひとはお荷物状態。
学歴は論理的思考力の証明書でもあり、高学歴ほど成功しやすいのも当然のことでしょう。
結局のところ、「学歴が関係なくなる」というのは庶民の願望をあらわしたに過ぎないのです。