レールから外れたらゴミ箱行きという、腐った風潮
みんなと同じように動き、波風立てないひとは大歓迎される。
それとは逆に極端なひとは排除されてしまう。
この空気、どう見てもおかしいです。
みんなと違う考え方のひとがゴミ箱行きとなる流れ、わたしは大嫌いです。
たとえ技術があったとしても、そのひとが集団内で除け者扱いされるのはよくある話。
そんなので天才を囲い込めるとでもいうのでしょうか。
人材が流出するのは言うまでもありません。
たとえばプログラミングができるひと。
わたしの身の回りにはプログラミングが優秀なひとが多数いますが、その中には性格に難ありなひともいます。せっかくいい才能を持っているにも関わらず、考え方が違うなどの理由から相手にされません。
端から見れば、これは機会損失でしかありません。
嫌いだからといって追い出していいわけがないでしょう。
イヤなところがあったとしても、能力をしっかりと評価する。
これをできてないひとが多いように感じます。
ひとを好き嫌いで判断するな
ひとを好きか嫌いかで判断するのは、やってはいけないこと。
そのような考え方は成長を妨げますし、組織全体のパフォーマンスを下げもします。
組織内で一人でも優秀なひとがいれば、それによって全体のレベルが上がるのは言うまでもなし。
感情だけで判断していては大切なものを見落とすでしょう。
いいところがあればそれをちゃんと評価すべきです。にもかかわらず正当に評価できないひとが多すぎます。
こちらの記事でも書きましたが、成長にあたっては好きや嫌いといった感情を排除する必要があります。
単に嫌いだからという理由で拒絶しても、得られるものは何もありません。
好き嫌いをわきに寄せておいて、客観的な判断できるかというのは重要。
気難しい人間でも受け入れることができれば得られるものも多いはず。
個人であれば成長できますし、組織であれば結果がついてくる。いいことづくしです。
そんなんではジョブズを囲い込めません
イメージだけでひとを判断しているうちは、優秀なひとを囲い込むなど無理でしょう。
感情を抜きにし、客観的に能力を評価する。これができなければチャンスも無駄になります。
今は亡き、スティーブ・ジョブズ。
彼は天才的なセンスの持ち主ではありますが、ヤクをキメるなどヤバい部分も持ちあわせていました。
ヒッピーだった彼は、日本なら即逮捕です。
ジョブズをはじめ、シリコンバレーにはそのような「天才」がたくさんいました。
当然ながら、アメリカも彼らを放っておくはずがありません。
アメリカは軍需によって、コンピュータの「天才」たちを囲い込んだのです。
それによって技術が発達したのは言うまでもないでしょう。
優秀だけどヤバいひとたちを、うまーく囲い込む。
これができるからこそアメリカは強いのです。
優秀だけど性格に難がある。
このような人物を上手に扱えなければ、せっかくの人材も意味がありません。
みんなと違うという理由で遠ざけるのは愚の骨頂。うまく付き合いましょう。
わたしたちは周りと違うヘンなひとを排除しがちです。
ムラ社会の空気が濃い日本ではなおさらのこと。
そこでレールから外れた「天才」を手懐けられれば、周囲と大きく差をつけられるでしょう。
これができるかどうかのちがいは大きいです。